ハンガリーの祝日とデモ
昨日10月24日はナショナルホリデーというもので、祝日でした。
祝日だったので、ドナウ川の中洲にあるマルギット島でポニーを眺めていました。
街中のお店が軒並み閉店する日でもあるそうです。休みなのに外食や買い物ができなくなりますね。
そして、街の通りから下記の歌が聞こえたことでしょう。
そして大規模なデモもみられます。
Éljen a magyar szabadság, éljen a haza !!
これは、1848年のハンガリー革命についての歌です。
ハンガリーの人々はその歌のいくつかの節を知っていたりするそうです。
昨日10月24日はナショナルホリデーは、1956年に起こったソ連からの独立運動の日付でそれを記念した祝日です。
私が言わんとしているのは、街から聞こえた歌と、10月24日のナショナルホリデーは実は、何の関係もないということです。
例えるなら、USJでディズニーのエレクトリカルパレードが流れる感じです。
印象は似ているけれども、実際何の連関もありません。
ハンガリーの3つの祝日
ハンガリーには、建国と歴史的出来事に関する3つの祝日があります。
です。
このうち、happyな感じなのは8/20の建国記念日だけで、その日は花火や建国を祝ういろんなプログラムが催されるようです。
1956年の出来事
第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけて、ハンガリーはドイツ側についていました。そしてナチスの思想に染まり、 信奉していたハンガリー人のファシスト政党がナチスと同じようにユダヤ人を殺害するようなことも起こりました。これに関する資料や歴史的な遺物はブダペスト市内の観光でいくつかみることができます。
そして、第2次世界大戦の史実からわかるように、ハンガリーがついていた枢軸国は敗れました。ナチスがいなくなったあと、ソビエト連邦がハンガリーにきました。ハンガリーでソ連の考える「自由」を実現しようとしたのです。
1947年2月にはパリ条約によって連合国と講和したので、ソ連の占領はそれで終わりでよかったのですが、ソ連軍はなぜかハンガリーに留まり続けました。
そこから幾年かすぎ、1956年ブダペストの通りで学生を中心に、占領からの解放のためのデモ活動が起こりました。
ソ連は、びっくりして国に帰りました。
そして21世紀
ハンガリーは教育に関して、以下のような政府の介入があります。
9月上旬になると、学生により大学は封鎖されました。日本で起こった学生運動そして、多くの大学がその行為、つまり教育や表現、言論を含む自由への運動を支持しているそうです。政府が、大学のリーダシップを変えてしまうからです。そして学生はそれを期待していない、と。
10月23日というのは、1956年の抑圧や占領からの解放を成し遂げた学生のデモの記念すべき日であり、それは現代においても、この地に住む人の苦難の超克のためのエポックであり象徴的な日なのです。
なぜ、1848年のハンガリー革命についての歌がその日に歌われるか?
体制への不満や変革を求める若き情熱は、1848年の革命の精神に相通じるところがあるのでしょう。