センテンドレでは、ワイン博物館というところにいくことにしました。
ボグダーニ通り(Bogdányi út)のレストランの地下にあります。
レストランで食事をする必要はないので、
"Could I enter the wine museum?"
など店員に言うと案内してくれます。
何も言わずに地下に降りていくのはどうなるのかわかりませんが、誰かしたらに声をかけて入場したい旨を伝えておく方が望ましいかと思います。
入場に費用はないですし、特に何か注文しろという圧もない(と思う)のでご安心ください。
店員さんに地下へ案内してもらえます。
時期的なものもあってかこのとき、レストランで食事している人はいませんでした。
店員さんは、「日本人なのかい。ブダペストに住んでるのかい」などと、興味深そうに私の素性についていくつかの質問を英語でおこない、一連の会話をすると満足そうでした。
観光客が多いのでしょう、こういう質問をするのが楽しみなのかもしれません。
地下にいく
螺旋の階段をおりると、ワインがいくつも展示されています。
地下はひんやりとしていて、天井は低くちょっと埃っぽい感じです。ところどころ蜘蛛の巣が貼ってます。
ワイン博物館の正体は、220年前のワインセラーを改造したものです。道具の展示、各地のワインの説明、ワインの販売などを行なっています。
博物館の客は、私以外いませんでした。店員は階段のところまでくると、「天井が低いから気をつけてね」というと、その場で待機して私を待っているようにスマホをいじり始めました。
中の様子
この博物館は、30mほどのびた二つの展示スペースが平行して存在していて、その間をつなぐ通路が10mおきに2つあるようなスペースとなっています。天井は190cm程度でしょうか。
10分もあれば全体を見回ることができるでしょう。
博物館というほど親切な展示には見えませんでしたが、かつてここで
かつて使用されていた年季の入ったワインの
以下の写真の手前もののが、葡萄の破砕道具で、その奥がbascket pressと呼ばれる圧搾機です。
ワイン醸造では赤ワインと白ワインの圧搾のタイミングは異なります。
圧搾とは、果汁またはワインを搾り取ることです。
白ワインでは破砕・除梗(ブドウの茎を除くこと)の直後、アルコール発酵の前に行い、赤ワインでは、発酵を行い始めてから行います。
白ワイン: 破砕 -> 圧搾 -> 発酵 赤ワイン: 破砕 -> 発酵 -> 圧搾
白ワインは、果皮がなく、果汁だけで発酵するので白く、一方赤ワインは、皮ごと発酵させたあと圧搾するので、果皮の色が染み出した赤なのです。
このサイズだと、大量生産は難しいだろうななどと、色々興味深かったです。
購入もできる
店員さんは、特にどういうサービスがあるのかをこちらから聞かない限り教えてくれませんでしたが、博物館に値札が貼られたワインがあり、聞いてみると購入可能でした。
これは、地下案内してくれた店員さんはワインを紹介してくれるのに、「こっちにワインがあるよ」というために私の方を振り向いた時に天井にたまたあった低めの段差に頭をぶつけていました。
とても痛そうに、スキンヘッドぎみの頭をこすっていました。
会計は上のレストランで行います。
せっかくなので、TOKAJのフェルミントの甘いワインを購入しました。
店員さんは、一連のサービスを通してずっと親切でした。
こちらのレストランで食事するのも、とても気持ちがいいことだろうと思います。
私は、特に食事せずにこの場をあとにしました。
<続く>